それでも頑張っている人達
アメリカのオフィスワークの生産性を支えているのは、色々な要素があると思いますが、最大の問題はコミュニケーションです。社内の意思疎通はメールがほぼ100%です。必要な管理職や関連部門についてCCしておけば、メール1本で情報が上まで上がりますし、かなりのスピードで決定も降りてきます。人材の観点から言えば、職位が上がれば上がるほどメールの処理数が増えるので、処理能力も要求されます。エグゼクティブとは「多量の情報処理をする機能」と言って良く、そのような上級管理職に対して「事前に文書を送った上で直接説明に上がる」などということは、余程複雑な内容でその場のアドリブでの質疑応答の方が生産性が高い場合以外はありません。結果的に情報の行き来も判断もスピードアップされて、効率は非常に高くなっていると思います。  そう考えると、ITによる生産性の向上分の何パーセントかが「勤務時間中のネットサーフのお目こぼし」という形で、従業員に還元されているという見方もできるでしょう。その結果として、ネット通販が活性化して個人消費に寄与しているのであれば、経済全体で見てもある種の好循環になっているというわけです。まるで、手品のような話です。ですが、ITの持っている爆発的な生産性というものは、うまく扱わないと付加価値の金額を破壊して構造デフレを引き起こし、結果的に人々の生活水準向上にはつながらない危険があるのです。そんな中、この「サイバー・マンデー」の謎というのは、色々な角度から見て興味深い現象のように思います。
Blog comments powered by Disqus